BLOG

ぺんぺんぐさの
日常

  1. HOME
  2. ブログ
  3. お知らせ
  4. 出版書籍『つながりの子育て~子どもをまんなかにしたコミュニティづくりを、問いなおそう~』

出版書籍『つながりの子育て~子どもをまんなかにしたコミュニティづくりを、問いなおそう~』

手をとり合って、子育てしよう。
たいへんなら、助け合おう。
そんな子育てを実践している人たちが、全国のあちこちにいます。
たとえば、自主保育、プレーパーク、森のようちえん・・・
そこは、なぜだか不思議と赤ちゃんも、きょうだいも、妊婦さんもゴロゴロいて、
いつもわちゃわちゃにぎやかです。
安心できる子育てって、なんだろう。

発達心理学の視点で、「コミュニティで子どもを育てる」ことの歴史から現代への考察と、ヒトの間で子どもが育つことの大切さを論じ、各地の実践者の声を集めました。
子育てを捉えなおすだけでなく、子どもの世界を尊重することが「子育ち」を大きく促す、その「育つ力」も見直す、古き新しき子育てを提案する一冊。

『つながりの子育て~子どもをまんなかにしたコミュニティづくりを、問いなおそう~』
菅野幸恵・青山学院大学コミュニティ人間科学部教授
土井三恵子・NPO法人青空保育ぺんぺんぐさ 理工図書 2023年
→ ご購入は、こちら

・・・
~天野秀昭さんご推薦~ (NPO法人プレーパークせたがや理事)
「親は子どもに友達がいるか心配するが、本当は親自身に仲間が必要なのだ。
親の人間関係が豊かであれば、子どもはその間を行ったり来たりし自在に育つ力を持っている。
まさに、その証明がここに描かれている。」
・・・
~「はじめに」より~
大学生の娘が『つながっているのに孤独』という本を持ち帰ってきました。ドキッとしました。
ゼミで読み合わせしている本で、SNSを深堀りし読みすすめるうちに、みんなズーンと気が重くなっていくみたい、とのことでした。
いま若者たちは、スマホやSNSの普及で、24時間「つながり続ける」人間関係に囲まれているのだそうです。あちこちで「つながろう」「シェアしよう」という言葉が聞かれる時代。ところが一方で「コミュニケーション力の低下傾向」や「地域社会の希薄化」という社会問題が取り扱われ、そんな社会が育児不安や孤立した育児を招いていると叫ばれています。
このような矛盾をかかえる今だからこそ、あえて『つながりの子育て』というタイトルを考えました。
子育ては、ひとりだとまさに苦行です。でも、分かち合う仲間がひとりでもいれば、不思議と辛さは半分に、喜びは倍以上にふくれます。「こう育てたい」「ああ育てなきゃ」ではなく、人と人との関係性が、子どもを育てます。子どもはモノではない、意志と「自ら育つ力」を持った存在であり、子どもと子ども、子どもと大人、大人と大人たち、そして自然と人間たちの関係性が、育ちを大きく促します。そのことを知ると肩の力がふっと抜けて、親も子も見守られる安心感のもとで子育てを味わうことができる。そんな古きよき子育てを、新しいカタチでつくっている全国のとりくみや、生き生きと実践している人たちの声も知ってほしい。
そんな想いをこめて、本書をお届けします。
・・・
◯しっかり手をとり合って母親たちで預け合う「自主保育」
◯地域の大人たちが自由な遊び場をつくる「プレーパーク」
◯自然の力も借りながら保護者も少しずつ参加していく「森のようちえん」(←ぺんぺんはこちら)
◯「地方移住の子育て」の考察
どの実践から読み始めても、
数々の体験談から読み始めても、
それら実践の裏づけとなる「理論」から読んでも、
まず巻末対談を旅先案内人として読んでも、
どこから読み始めても、深めていただける構成になっています。
・・・
~目次~
序章 子ども・コミュニティとその源流
一章 子育てはひとりではできない
二章 地域に遊び(場)がなくなった
三章 子どもには遊びが必要だ
四章 家族以外の人と育つ、育てる―自主保育という子育ての営み
五章 地域のなかで育つ、育てる―冒険遊び場(プレーパーク)の可能性
六章 自然の力を借りながら育つ、育てる―森のようちえんでの育ちと運営
七章 地方での子育ち・子育て―移住という選択
八章 対談ー民主主義が子どもを育てる
付録 各実践団体紹介
・・・
~著者~
●菅野幸恵(青山学院大学コミュニティ人間科学部)
子どもや親の育ちの場としての自主保育・森のようちえん・プレーパークに関心をもち、フィールドワークを 10 年以上続ける。専門分野は発達心理学。前職の青山学院女子短期大学では保育者養成に携わる。自然体で穏やかな語り口で、各地の母親たちに元気と安心感を届けている。著書に、『甘えれば甘えるほど「ひとりでできる子」に育つ』(PHP 研究所)『あたりまえの親子関係に気づくエピソード 65』(新曜社)共著に、『エピソードで学ぶ保育のための心理学ー子ども理解のまなざし』『親と子の発達心理学―縦断研究法のエッセンス』(ともに新曜社)等がある

●土井三恵子(NPO法人青空保育ぺんぺんぐさ)
保育士、幼稚園教諭免許、小学校教員免許、中学・高等学校理科教員免許を持つ、里山保育に熟練した保育士。都心で企業広告制作に携わった後、10 年の北海道での農的暮らしの中で 2 人を出産。約 9 年間の療育や保育所等の経験をした後に、2012 年横浜市青葉区に青空保育ぺんぺんぐさを設立。合言葉は「ひとりで子育てしないで」。植物や生きものに詳しく、とくにザリガニ探しにおいては子どもたちの尊敬の的。子どもたちはもちろん、大人たちも頼りにする存在。コラム連載『大きな空の下の、ちいさな なかまたち』ウェブマガジン森ノオト(~2021)

12年間ぺんぺんぐさを応援しつづけてくださった菅野さん。菅野さんの授業に、土井も毎年お話させていただいてきました。そんなご縁から、生まれた共著です。巻末には、インスタライブで行なった2人の対談も掲載されています。

※『つながっているのに孤独』シェリー・タークル ダイヤモンド社

→→ ご購入は、こちら

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事